救助隊のハロウィン

この小説は【ポケモン赤青救助隊】の番外編です。赤青救助隊のプロローグはさいていでも読まないとわからないかもしれません

また、主人公視点で書かれているため主人公を「僕」で表記しています


今年も紅葉が見られる季節となり、寒さも日に日に増していっていたそんな、ある日。僕たちチーム突風は、得意のダンジョンのきたかぜのだいちで救助活動をしていた

「うう、寒い」

きたかぜのだいちは風が強いため、秋になっていたこの時期には少し寒かった

「大丈夫か? アラシ。もう少しだからがんばろう」

「うん」

この日の救助内容は二十五階のエレブーにタウリンを届ける依頼だった

二十五階につくとそこにエレブーの姿があったので話しかけた

「すいません。依頼主のエレブーさんですか?」

「ああ、そうだ。タウリンを届けてくれたか?」

「はい。これですよね?」

ゲイトはそういいながらタウリンを渡した。すると、エレブーはうなづいた

「じゃあ、おれを地上に戻してくれ。そこで、お礼は払う」

エレブーにそういわれたので、ゲイトは救助バッチでエレブーを地上に戻してあげた

「これで依頼完了だね」

「ああ。俺たちも早く戻ろう。寒いしね」

こうして僕たちは地上に戻った

「これだ」

地上に戻りエレブーからお礼を渡された

「これは?」

渡されたものはオレンジ色で丸っこく、顔のように切抜きができている大きなものだった

「これはかぼちゃっていってさ。おれが住んでいたところではこれをかぶってお祭りをするんだ」

「そうなんだ」

「ああ。そのお祭りって言うのは十月三十一日にやるもんでさ。ちょうど明日だからこれを使ってみんなで楽しむといい」

「わかりました。やってみます。ゲイト、みんなを集めてやろうよ」

「うん、やろうぜ」

僕たちはそういってその場を去ろうとした時にエレブーに引き止められた

「ちょっと待て。どんなお祭りかはおれしか知らないだろ。どういうのか教えてやるよ」

「わかった。じゃあ、教えてください」

「ここで立ち話もなんだから、この際、お前達の救助基地で話そう」

「そうだね。俺たちの基地はこっちだよ」

ゲイトはそういってエレブーを僕たちの救助基地に案内した

救助隊基地に着くと、そこにはハスブレロがいた

「お、帰ってきたな」

僕たちは基地前にいたハスブレロのところに向かい、なんでここにいるかをたずねた。すると、ハスブレロはこういった

「なんでも、近々ハロウィンって言うのがあるらしいのさ。それで、お前達にも参加してもらおうと思ってな」

「へえ、奇遇だね。僕たちもこのエレブーさんから教えてもらったんだ。みんなを集めてやろうと思ってたんだけど、呼びかける手間が省けたね」

「そうだったのか。ところでさ、ハロウィンパーティをアラシたちの基地でやっていいか?」

「いいよ。でも、どうしてここなの?」

「そりゃ、アラシたちの基地は大きいからさ」

「そんなに大きくないと思うけどな。まあ、いっか。場所を決める必要がなくなったしね。ゲイトもいいよね?」

「ああ」

「じゃあ、決まりだな。じゃあ、明日みんなで来るから」

ハスブレロはそういって基地前から去っていった

「まさか、ハスブレロたちが知っていたなんて驚いたよね」

「そうだよな。俺たちも今知ったばかりなのに」

「それじゃあ、中に入って、ハロウィンについてお話しましょうか」

「そうですね」

こうして、僕たちは基地の中に入り、エレブーからハロウィンについての話しを聞いた

そして、次の日のハロウィン当日

僕たちは夜にやるハロウィンの準備を進めていた

その日は、僕とゲイトは別々に行動をして、救助も休んでいた

そんな中。僕はカクレオンの店にいた

「リンゴください」

僕はカクレオンにそう言った。すると、カクレオンはこう言った

「ごめんな、アラシ。今日はリンゴはもうないんだよ」

「え? リンゴないの?」

「そうなんだよ。みんなが買っていったからね」

「そうなんですか……。じゃあ、セカイイチとかは残ってますか?」

「セカイイチならあるよ。何個だい?」

「う?ん。じゃあ、五個で」

「はいよ。じゃあ、五百ポケな」

「はい」

僕はこうしてセカイイチを買った

それから僕は基地に戻った。すると、そこにはゲイトがいた

「ゲイトどうしたの?」

「いや、準備が終わったからさ。戻ってきただけさ。そういうアラシはどうしたの?」

「僕も買い物に行ってきてちょうど帰ってきたところなんだ」

「そうか。じゃあ、基地の準備に取りかかろうか」

「うん!」

こうして、僕たちは基地の準備に取りかかった

その日の夜

僕とゲイトは基地でみんなが来るのを待っていた

だが、ハスブレロと約束していた時間にたっても人が来る気配がなかった

「ねえゲイト。みんな来るのが遅くない?」

「そうだね……。なにかあったのかな?」

「ちょっと、様子を見てこようよ」

「そうだな」

僕たちは救助基地から出て、ポケモン広場へと向かった。すると、そこには誰もいなく、静けさだけがあった

「誰もいない……」

「どうしたんだろう?」

「ゲイト。何か嫌な予感がするんだけど……。それに恐い……」

「大丈夫だよ、アラシ。ペリッパーの連絡所まで行ってみよう」

僕はゲイトの後ろを歩きながらペリッパーの連絡所まで行った

だけど、そこにも誰もいなかった。そう、ペリッパーさえも

「やっぱり変だよゲイト。急にみんないなくなっちゃうなんて」

「だな……。いったい、なにが起こってるんだろう?」

そのときだった。広場のほうから悲鳴が聞こえたのである

「な、なに?」

「行ってみよう、アラシ」

ゲイトはそう言って走っていってしまった

「ああもう。僕をおいていかないでよ!」

僕はゲイトを追うようにして走っていった

僕が広場の中心についたとき、ゲイトはそこにいた

「ゲイト。さっきの悲鳴はどこから聞こえたの?」

「わからない。でも、あの悲鳴はきっと、ガルーラおばさんの声だったんだけどな」

「それで、おばさんのところには行ったの?」

「行ったけど、そこにはいなかった。いったい、どうなってるんだろう?」

ゲイトがそういったとき、何か”ガサッ”という音がした

「な、なに?」

僕は震えた声で言った。そして、ゲイトも恐そうな顔をしていた

その音がもう一度なったと思うと、後ろから、オレンジ色のお化けがあらわれた

「うわっ!!」

僕はそれを見て、とっさに基地のほうへと走っていってしまった。そう、ゲイト一人を取り残して……

僕はそれから基地へと入ったが、少し立つとゲイトをおいてきたことが気がかりになった

あれから数十分立っているのにゲイトは基地に戻ってこない

普通なら、数分で戻ってこれる距離だから、数十分も戻ってこないなんて事はないのだ

「どうしたんだろう……?」

僕はゲイトを探しに行くべきか行かぬべきかで悩むことはなかったが、さっきのお化けが恐くて行くことをためらっていた

僕はあんやいせきの依頼も行くのをためらい、結局はコイルに行くのを頼む時だってあるのだ

しかし、僕は勇気を振り絞って、ゲイトを探すことにした

そして、広場の中央に戻ってみるとそこには誰もいなかった

「ゲイト。いる?」

僕は小さな声で言った。だが、それでは聞こえないと思い、大きな声で言った

だが、反応はなく静かな空間となっているままである

そのときだった。さっきのように”ガサッ”という音がした

僕はそれを聞き、恐くなった。さっきのお化けが出るんじゃないかと思って

その時、真正面からさっきのお化けが出てきた!

僕は恐かったが、そのお化けにかえんほうしゃを食らわせた

「あちあちちちち」

すると、そのお化けはそう言い出した

僕はかえんほうしゃを放った後、目をつぶったのでその声を出している主を見なかったが、声でわかった

「ほら! みずでっぽうだ」

その声が聞こえて、僕は目を開けた

すると、そこにはハスブレロやガルーラのおばさん。カクレオンたちがいるではないか。そして、ゲイトも

「ゲイト! それにみんな」

「悪かったな、アラシ。みんなで、お前たちに内緒で驚かしてやろうと思ってさ。それで、お前達の基地に行かなかったんだ」

「俺はさっきのお化けにつかまって、事情を聞かされてさ。この際、俺もアラシを恐がらせようと思って基地に戻らなかったんだ」

「そうだったんだ。でも、ひどいよゲイト。驚かそうなんて。僕が恐いのが嫌いなのを知ってるくせに」

「ごめんごめん。面白そうだったからさ。ところで、アラシ。これは何かわかるか?」

ゲイトはそう言うと、かぼちゃでできた奇妙なものを出した。僕はそれを見て一瞬驚いたが、お化けでないことはわかっているので、ちゃんと見ることができた

「わからない」

「これをかぶってやるのがハロウィンなんだってさ。ほら、アラシもかぶってみなよ」

ゲイトはそう言って、それを僕にかぶせた

「はは。意外と似合ってるぜ、アラシ」

「本当だ。みんなも見てみなよ。結構にあってるよ」

「そう? 僕自身じゃ見えないからわからないけど」

僕はそれをはずし、ゲイトに渡した。すると、ハスブレロが言った

「でもさ、いきなりかえんほうしゃはないぜ。水タイプなのにすごい 熱かったよ」

「ごめん。恐かったからつい本気を出しちゃって」

「ま、アラシを脅かすとこうなるってことだな」

「だな。じゃ、アラシたちの基地でハロウィンパーティーでもするか」

「うん!」

こうして、僕たちはハロウィンパーティをするのだった

驚かされたりしたけれど、とても楽しいハロウィンだった

そして、僕の記憶に新しい一ページが刻まれるのだった

THE END

あとがき

初のハロウィン小説です。まあ、最初ということで、不思議のダンジョンチームでの小説となりました。

やはり、なにも知らないアラシたちがイベントをやるというのが一番書きやすく、なんとなくわかりやすいものだと思い、不思議のダンジョンチームを出しました。

さて、本文は20日ぐらいから書き始めて、30日の0時13分ごろに書き上げました。その間は、まあ、テストなどでいろいろ忙しかったりしたので、書きませんでした。まあ、本当は書きにくかったというのもありますが。

本文中のこの脅かし作戦は本当に書きながらふと思い立ったものです。最初はハッピーエンド。というより、何の苦もない感じの小説になりそうだったんですが、やはり苦もあったほうが面白いということで、急遽付け足したものです。

この突然のひらめき? が、僕の小説を狂わすのかよくするのかが決まります。まあ、今回はよかったかな?と個人的には思ってます。

もくじ