第二試合を迎えたセント学校。だが、その第二試合でも負けてしまい〇勝二敗となってしまったのだった。
〇勝二敗となってしまったセント学校の決勝トーナメント出場はなくなってしまった。
なぜならば、リンジングスクールの勝敗は二勝〇敗。セント学校は〇勝二敗。残りは共に一試合しか残っていないため、どうあがいても決勝トーナメントに行くことなどできないのだ。
ワニノコたちは控え室で悲しみにくれた。その中で一番悲しんでいたのは女性陣だった。
チコリータとアメモは涙を流し、悲しみにくれていたのだ。せっかく来たこの大会の決勝トーナメントに行くことができなかったのだ。
ワニノコとヒノアラシは自分達の悲しみも残ってはいるが、彼女らを慰めたのだった。
それから、最後の試合である第三試合が行われた。
第三試合の相手はライデント学校だった。その試合にはワニノコとチコリータが出場した。
ライデント学校は、ほかの二校よりも弱かった。だが、油断してしまえば負けてしまいそうだった。
しかし、油断をせず戦ったのでこの試合には勝利し、セント学校の予選リーグの勝敗は一勝二敗となったのだった。
第三試合が終わると、ワニノコたちは控え室でホテルへと戻る準備を始めた。
すると、控え室に誰かが訪ねてきた。
ワニノコがドアを開けるとそこには、ハイエッドとキャクナル、ピッド、グッカットが立っていた。
「お前達は……」
「どうやら、ライデント学校には勝ったようだな」
「ああ……」
「ライデント学校に負けるようではたいした学校ではないということになるな」
そう言ったのは、ザングースのグッカットだった。
「確かにね。でも、勝ったんだからいいんじゃない」
今度そう言ったのは、ブーピッグのピッグだった。
「なにが言いたいんだ?」
話しの糸が見えないワニノコはそう言った。
「今行った話しはまったく関係ねぇ。おれたちは礼を言いに来たんだ」
「礼?」
「そうだ。第二試合でおれを本気にしてくれたな」
「本気にさせた?」
「そうだ。お前らはわたし達を本気にさせたのだ。わたしたちを本気にさせるとはなかなかの実力だ」
「だからって別にお礼なんて……」
「礼だけじゃねぇんだ。あやまりたいということもあるのさ。こないだの場所でのけんかの件はすまなかった」
「いいよ。俺だってつい言ってしまったこともあるし。俺のほうこそごめん」
「本当にすまなかったな。それじゃあ、おれたちはこれで」
「決勝トーナメントに出場するんだろ? がんばれよ!」
「ああ。お前達の分も勝ってやるよ」
ハイエッドはそう言うとその場から離れていった。
こうして、ワニノコたちセント学校のスクールオブワールドチャンピオンシップは終結を迎えた。
その後、ワニノコたちは故郷セントタウンへ。アメモはエンセルトシティへと帰っていった。
スクールオブワールドチャンピオンシップの決勝戦には、リンジングスクールが参加した。
その試合で、リンジングスクールは勝利し見事スクールオブワールドチャンピオンシップで優勝を果たしたのだった。
その時ワニノコたちが知ったのが、リンジングスクールが、スクールオブワールドチャンピオンシップ開催地にある学校だったということだった。
決勝戦が終わり、スクールオブワールドチャンピオンシップが閉会した時、アメモを除く三人は、いつものセントタウン郊外の草原へと来ていた。
「ああ、スクールオブワールドチャンピオンシップもついに終わりか」
「そうだね。優勝は、あのリンジングスクールだったね」
「そうね。優勝候補と当たっちゃうんなんて運が悪かったわよね」
「仕方ないさ。スクールオブワールドチャンピオンシップに行けただけいいと思わないとな」
そう話していると、後ろから声が聞こえた。彼らは後ろを振り向いた。
「よお、ワニノコ。ヒノアラシ。チコリータ」
「先輩!」
そうそこにいたのは、国内学校別大会で一緒に戦ったタツベイとライチュウだった。
「どうしたんですか先輩? こんなところへ二人そろって」
「お前達がいるとしたらここだと思ってきたのさ。よくここで練習をしていたからな。スクールオブチャンピオンシップは惜しかったな」
「惜しくはなかったです。私たちはぼろぼろでしたから」
「そんなことはなかったさ。みんなはがんばったよ。ただ、他の学校がさらに上をいっていっただけさ。まだ、国内学校別大会に出場する権利はまた取れる。取れそうだったらがんばってね。ぼくたちは応援しているよ」
「ありがとうございます、先輩」
「それじゃあ、いくとするかタツベイ。ぼくたちはそれを言いたかっただけだからね」
「先輩!」
ライチュウとタツベイがその場を去ろうとした時、ワニノコは言った。
「ありがとうございました!」
ライチュウとタツベイは背を向けながら手を上げた。
彼らの後ろ姿はどこかかっこよく、勇ましい姿に見えた。
「行っちゃったね」
「そうだな。まさか、先輩達に会えるとは思いもしなかったな」
「そうね。私たちは先輩達の期待にこたえなければいけないことになっちゃったけどね」
「いいじゃないか。もう一度出場したってな」
ワニノコたちは練習を再開した。
こうして、彼らの第一回スクールオブワールドチャンピオンシップは終わった。
しかし、第二回のスクールオブワールドチャンピオンシップがワニノコたちの目標となったのだった。
数ヵ月後になにが起こるかを知らずに……。
第二十三話終了全二十三話完結
あとがき
当サイト一周年記念ということで連載を開始したこの小説も終わりです。
第一話の冒頭でも書きましたが、この小説は短編小説クラス対抗バトル大会のリメイク版もかねて作成したものとなっております。
この小説は、ワニノコ達の旅と人ポケ戦争の間に起こったことであるとされ、ワニノコたちも進級してしまう設定になっております。
なので、結構難しい状態での小説でした。人ポケ戦争とうまく内容を合わせないといけないのですからね。
おそらく、スクールオブワールドチャンピオンシップでセント学校が優勝するのではないかということを思っていた人もいらっしゃるのではないでしょうか?
その予想を裏切り優勝をしなかったのも、人ポケ戦争との関連性の問題でそうなりました。
スクールオブワールドチャンピオンシップで優勝する実力なのに、人ポケ戦争でワニノコが負けるシーンがあれば、強さの矛盾が起こってしまいますからね。
もともと、国内学校別大会で終わらせるつもりでしたが、それだと小説タイトルと会わないため、何とかスクールオブワールドチャンピオンシップにまで引っ張ってきたというのもありますけどね。
それではここまで読んでいただきありがとうございました。次回作にご期待ください。
執筆日:2006年12月15日
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