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国内学校別大会決勝戦 −前編−

 決勝戦が数日立ってから行われることとなった。その数日の間は暇だったワニノコたちは会場の様子を見に行く。そこで、船であったキルリアとアチャモが決勝戦の相手と知るのであった。そして、ついに決勝戦が始まるのだった。


 決勝会場には準決勝のときよりもはるかに多くの観客が来ていた。準々決勝とは比にならないほどだった。

「す、すげぇ!」

 その観客の多さを見てワニノコは驚き、感動した。

 そして、試合開始時間が近づき、フィールド上に全員上がった。そこには、ESF学校の選手もいた。

 ESF学校の選手四名のうち二名はあのキルリアのミキとアチャモの焔であった。

「それではこれより国内学校別大会決勝戦を行います」

 審判であるハッサムがそう言い両学校の選手は一斉に礼をした。

 そして、第一戦を戦うヒノアラシと焔だけはフィールド上に残り、他の選手は下へと戻った。

「お前が相手か。悪いが手加減はしないぜ」

「こっちだって! 絶対に負けないよ!」

 二人は握手をし、そう言い合った。そして、バトルする時の定位置についた。

「それではこれよりセント学校対ESF学校の決勝戦第一試合を開始します。それでは試合開始!」

「頼んだよ! リザードンとダグトリオ!」

「行け! 火山と七海!」

 ヒノアラシはリザードンとダグトリオ。焔は、バクフーンの火山とラプラスの七海を出してきた。

 この時点でヒノアラシは苦手なみずタイプのポケモンが出てきたため、不利な状況となった。

「リザードン! 空中に飛び上がってかえんほうしゃ! ダグトリオ! じしんだ!」

「ジャンプしてじしんをかわせ!」

 うまく火山と七海はジャンプをしてじしんをかわした。だが、七海めがけて発射されたかえんほうしゃはかわせなかった。

「ダグトリオ! トライアタック! リザードン! アイアンテールだ!」

 トライアタックは火山に。アイアンテールは七海へと向けられた。

「火山! かえんほうしゃでトライアタックをとめるんだ! 七海! かみなりだ!」

 トライアタックは火山のかえんほうしゃとぶつかり合った。結果は引き分けだったが、火山優先だったようだ。

 一方、アイアンテールをするために至近距離へと入ったリザードンは七海のタイプ違いのかみなりで大ダメージをおった。こうかはばつぐんだった。

「七海! みずのはどうだ!」

「ダグトリオ! トライアタックでリザードンを助けるんだ!」

 七海はみずのはどうでリザードンを攻撃しようとした。だが、そのわざの一部はトライアタックによって防がれたが、少しばかりダメージは与えた。

「火山はかえんほうしゃ! 七海はサイコキネシスでリザードンを追い返すんだ!」

「ダグトリオ! あなをほる!」

 火山のかえんほうしゃはダグトリオめがけて飛んでいったが、ダグトリオはあなをほるでそれをかわした。

 一方のリザードンはサイコキネシスによるダメージを受けながら、ダグトリオのあなに近い場所まで投げ飛ばされた。

「リザードン!」

「手は緩めないぜ! 火山! かみなりパンチ! 七海! ダグトリオのあなにれいとうビームだ!」

「リザードン! メガトンパンチで対抗だ!」

 かみなりパンチをするために接近してきていた火山に対しリザードンはメガトンパンチで向けうった。

 二匹のパンチは同時にあたったが、その場を動かず気合を見せていた。

「今だ! ダグトリオ! あなをほる攻撃!」

 二匹がぶつかり合っている時、地中にいたダグトリオは火山にあなをほるで攻撃をした。こうかはばつぐんであったため、かみなりパンチとメガトンパンチのぶつかり合いはそれにて終了した。

 七海のれいとうビームは無駄に終わってしまっていた。

「まだまだ! 火山! おんがえし! 七海! みずのはどう!」

「リザードン! だいもんじ! ダグトリオ! トライアタック!」

 リザードンに向かっていった七海のみずのはどうは、だいもんじとぶつかり合った。

 炎は水に弱い。それが、常識だが、この場は違った。だいもんじの火力が強く、みずのはどうをどんどんと蒸発させていっている。

 そして、全部蒸発してしまったみずのはどうがなくなり、だいもんじは七海にダメージを負わせた。

 火山のおんがえしはダグトリオに向かっていったのだが、攻撃する瞬間にトライアタックを放たれ、かわすまもなくダメージを受けた。

「ちっ。ここまでやるとはな」

「まだ勝負はこれからだよ! リザードン! だいもんじだ!」

「火山! かみなりパンチ! 七海! まもる!」

 リザードンのだいもんじは七海へと向かって発射されたため、だいもんじはまもるによってかき消されてしまった。

 そして、だいもんじを発射したばかりのリザードンに火山のかみなりパンチが襲った。

「リザードン! ダグトリオ! バクフーンにトライアタック!」

 リザードンに攻撃している火山に向けてダグトリオはトライアタックを発射した。火山はパンチしたばかりだったため、かわすことはできたが少しながらダメージを受けた。

「七海! れいとうビームだ!」

 火山がトライアタックをかわした直後に、七海はれいとうビームを発射してきた。標的はダグトリオだ。

「リザードン! かえんほうしゃでそれを溶かすんだ!」

 リザードンはれいとうビームに向かってかえんほうしゃを放とうとしたときだった。火山のかみなりパンチがリザードンを襲った。

 それにより、リザードンはダメージを受けかえんほうしゃも途切れてしまい、ダグトリオにれいとうビームは当たってしまった。

「リザードン! メガトンパンチ!」

 リザードンはかみなりパンチで攻撃してきた火山にメガトンパンチを一発入れた。

 それにより、火山はいったん、リザードンから離れた。

「なかなかやるな。だが、そろそろ終わりだぜ」

「わかってるよ……。体力もそろそろ限界だろうしね」

「さあ行くぜ! 火山! かえんほうしゃ! 七海! ハイドロポンプ!」

「リザードン! ブラストバーン! ダグトリオ! じしん!」

 火山のかえんほうしゃはダグトリオへ。七海のハイドロポンプはリザードンへと飛んでいった。

 リザードンのブラストバーンは七海へ。ダグトリオのじしんはフィールド全体に響いた。

 それぞれのわざは全員にぶつかった。思い通りの敵に当たったのだ。

 そのわざにより、リザードンと火山は倒れた。しかし、何とかダグトリオと七海はわざに耐えた。

「リザードン。バクフーン戦闘不能」

 審判のハッサムが言った。

「よくやった、リザードン」

「戻れ、火山。よくやったな。さあ、これで一対一だ。今のわざで決めるつもりだったが、そうもいかなかったようだな」

「それはこっちのセリフだよ。さあ、攻撃いくよ! トライアタックだ!」

「七海! かみなりだ!」

 トライアタックはかみなりによって防がれ、両者のわざは消滅した。

「七海! サイコキネシスだ!」

「ダグトリオ! あなをほるだ!」

 ダグトリオはあなをほり地中に隠れサイコキネシスから身を守った。

「七海! あなにむかって、ぜったいれいどだ!」

 七海はダグトリオのほったあなにぜったいれいどを放った。それにより、一気に温度が下がっていく。

「くっ。ダグトリオ! はかいこうせんだ!」

 ダグトリオはあなのなかからはかいこうせんを放った。それにより、七海はダメージをおった。

「七海! そのままあなに近づくんだ!」

 七海はダグトリオがほったあなに近づいた。ぜったいれいどにより地面が凍り、ラプラスは移動することができるようになっていた。

 幸いにしてあなは凍っていなかったが、中はひんやりとしていた。

「七海! みずのはどうだ!」

 七海はみずのはどうをあなの中へと入れた。

「ダグトリオ! 地上に戻ってくるんだ!」

 ヒノアラシはダグトリオがダメージを受けないよう地上に戻るよう指示をした。そして、ダグトリオは無事に地上へと戻ってきた。

「七海! れいとうビーム!」

「トライアタックで跳ね返すんだ!」

 れいとうビームとトライアタックはぶつかり合った。それにより爆風が起こった。

(このままじゃ勝てない……。タイプ的にも不利だし……。もう、あれにかけるしかないな……。ぜったいれいどにひけをとらないじめんタイプの大技を)

 ヒノアラシはそう考えた。そう考えているうちに煙がはれ七海が攻撃態勢に入っているのを目にした。

「七海! れいとうビームだ!」

「ダグトリオ! かわすんだ!」

 ダグトリオは地中に少しばかりもぐりれいとうビームをかわした。

「ダグトリオ! じわれだ!」

 ダグトリオはじわれを起こした。一撃必殺のじめんタイプの大技だ。

「七海! まもるだ!」

 しかし、ヒノアラシはそれに託していたが、七海のまもるで防がれてしまった。

「くっ。一体どうすれば……」

「これで決着をつけてやる! 七海! ダグトリオに近づくんだ!」

 七海は凍りつくされたフィールド上をダグトリオに向かって動き出した。

「そこからハイドロポンプ!」

「ダグトリオ! かわせ!」

「七海! 絶対にはずすなよ! 何のために動いてるんだ!」

 ダグトリオはハイドロポンプが飛んでくるであろう場所から低い場所へ重心をおろした。だが、七海は発射をせずダグトリオまで近づいていった。

「ダグトリオ! はかいこうせんだ!」

「ハイドロポンプ発射!」

 そして、至近距離へと来ていた七海に対しダグトリオははかいこうせんを発射した。

 それにより、はかいこうせんとハイドロポンプはぶつかり合った。

 だが、それらはすり抜けあい、二匹にあたりダメージを与えた。

「ダグトリオ!」

「七海!」

「ダグトリオ。ラプラス戦闘不能! よってこの試合は引き分け!」

 この熱戦は引き分けに終わった。試合終了後。手持ちを戻し、ヒノアラシと焔は再度握手をかわした。それを見た観客は一気に歓声をあげた。

 運命を分ける第二回戦が次に始まろうとしていた。

第十七話終了第十八話に続く・・・

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