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ボーマ幹部へのリベンジ

 左の道へ行ったワニノコとヒノアラシはしばらく歩くと再度広間へと出た。そこはガルーと戦ったときの場所とまったく同じで、元の場所に戻ってきてしまったのではないかと思ったほどだった。それが違う場所であるというのは、奥へと続く道の前にあのボーマが立っているからだった。

「お前たちか」ボーマはワニノコとヒノアラシをみるとはき捨てるように言った。「あのピカチュウがくることを望んでいたんだがな」

「そいつはおあいにくさま」とワニノコ。「だけど、俺らはお前を倒すチャンスが回ってきたわけだ。俺らにとっては光栄だぜ」

「ふん、お前たちなどに興味はない。とっととお前たちを倒しあのピカチュウとでも戦ってくるとしよう。行け、コモルー」

 ボーマはあの時と同じコモルーを出してきた。そのコモルーは前よりさらに強くなったように二人は思えた。だが、それでひるむわけにはいかない。ワニノコはカメックスを出し、ヒノアラシはリザードンを出した。

「とっとと終わらせるぞ、コモルー! すてみタックル!」

 コモルーはリザードンめがけてすてみタックルで攻撃を仕掛けてきた。リザードンは空中に上昇しそれをかわした。

「れいとうビームだ、カメックス!」

 すてみタックルをかわされ、壁に衝突したコモルーにカメックスはれいとうビームを放った。コモルーはそれをまもるで回避し、りゅうのいぶきを放ってきた。

「かえんほうしゃ!」

「ハイドロポンプ!」

 りゅうのいぶきは上空のリザードンのかえんほうしゃとカメックスのハイドロポンプによって消し止められたため、二匹にダメージは与えられなかった。が、りゅうのいぶきが消えたと思うとそこからコモルーがこちらにすてみタックルで攻撃するためこちらに向かっているではないか。

「カメックス! れいとうビーム!」

 まっすぐ向かってくるコモルーにれいとうビームは放たれた。コモルーはあの体ですばやく横に体を動かしれいとうビームをかわした。

「ならば、ふぶきだ!」

 れいとうビームがかわされたのでふぶきを放つ――ことはなかった。ふぶきが放たれる前にコモルーはカメックスにすてみタックルを見事にヒットさせた。さらにコモルーはドラゴンクローで攻撃を続け始めた。

「リザードンもドラゴンクローだ!」

 ドラゴンクローで攻撃をしているコモルーに対して行動自由なリザードンはコモルーにドラゴンクローをお見舞いさせた。コモルーはそれをかわそうとしたがかわしきれなかったのだ。

「カメックス! ふぶき!」

 こもるノードラゴンクローから解放されたカメックスは間髪を入れずふぶきを放った。しかし、そのふぶきはまもるによって無効化されてしまった。

「あまいな」とボーマはつぶやいた。

「あまいのはどっちだろうね!」ボーマのつぶやきを聞き取ったヒノアラシはそう叫んだ。

 コモルーを見るとリザードンがドラゴンクローで攻撃されていた。その行動は少なからず予想していたボーマだったが、まさかその攻撃がコモルーにヒットしているとは思っても見ていなかった。

「コモルー、すてみタックルだ!」

 こうかはばつぐんのドラゴンクローを受けていたコモルーだったがすてみタックルでリザードンを突き飛ばし、攻撃から開放された――と思われたが、今度はカメックスのふぶきがコモルーを突如襲った。

「俺らを忘れちゃ困るぜ! やれぇ、カメックス!」

「コモルー! まもるだ!」

 コモルーはまもるを使いふぶきから身を守った。それによってふぶきは途切れてしまったが、カメックスはふぶきをやめハイドロポンプを放った。また、リザードンもかえんほうしゃを放ちまもるの効果が切れたとたん、水と炎の両攻撃をコモルーは受けてしまいその場に倒れた――戦闘不能だった。

「どうだ! 前の俺たちと思うなよ!」ワニノコは勝利したことで叫んだ。

「さあ、僕らを奥に通してよ。こんなところでぐずぐずしてられないんだ」

 ヒノアラシがそういうとボーマはコモルーをボールに戻してから言った。

「何を言うか。お前たちは二匹。こちらは一匹だ、ここを通すわけには行かない」

「ならばもう一勝負しようって言うのか。上等だぜ!」自信満々にワニノコは言った。

「じゃあ、早く次のポケモンを出してよ」

 ヒノアラシがそういうと突如ボーマは笑い出した。

「な、なにがおかしいの?」ヒノアラシはまずいことを言ったと思い動揺しながらいった。

「次のポケモンを出すだと?」ボーマははき捨てるように言った。「そんなものは出さん。お前たちはこのおれ自身が相手をしてやる!」

 ボーマは突如もうスピードでカメックスとリザードンに接近しかえんほうしゃを放ってきた。

「カメックス! ハイドロポンプだ!」

「リザードン! りゅうのいかり!」

 かえんほうしゃとハイドロポンプ、りゅうのいかりがぶつかり合った。かえんほうしゃはハイドロポンプによってどんどん消されて行くが二人のポケモンたちの攻撃がボーマにあたることはなかった。なぜならば、ボーマは上昇していたのだから。上昇したボーマはりゅうのいぶきを放ってきた。

 二匹はそれをよけ上空のボーマに視線を戻した。すると、ボーマはすでに上空にはおらず地上に戻りこちらに接近してきていた。

「なんてスピードなんだ。カメックス! れいとうビームだ!」

 ボーマはそれを余裕でかわしてしまった。そして、カメックスにドラゴンクローで攻撃をヒットさせた。

「リザードン! ドラゴンクロー!」

 カメックスに攻撃を仕掛けスピードが少し落ちたボーマにリザードンはドラゴンクローで攻撃をした。しかし、それはするりとかわされてしまった。

「攻撃が単調なんだよ!」

 ボーマはそういいながらドラゴンクローで攻撃した後、りゅうのいぶきをさらにヒットさせリザードンに大きなダメージを負わせた。

「カメックス! ふぶきだ!」

 ボーマはそれを少しばかり受けたがほとんどかわすことができた。攻撃自体は予想していたが、それ以前にふぶきの範囲が広いことを計算にいれていなかったのだ。そのわずかばかりのダメージを受けたときのひるみをワニノコは見落とさなかった。その後、カメックスはふぶきをボーマに完全にヒットするまで続けた。

「リザードン! ドラゴンクロー!」

 ふぶきから逃げ回っているボーマはリザードンの存在を忘れてしまっていたため、その攻撃は見事にヒットした。そして、カメックスはれいとうビームに攻撃を変更しボーマにその攻撃を確実ひヒットさせ、大ダメージを負わせた。

 ワニノコは攻撃の手を休めず、ふぶきをボーマにヒットさせた。それによりボーマはそのダメージによってほとんど動けない状態になってしまった。

 ワニノコはボーマに近づいていった。

「これでお前も終わりだな。おとなしくしてるんだな」

「おれがここで消えようとスコーピオンは終わらない」とボーマは弱々しく言った。「お前らなどではスコーピオンを倒すことはできない」

「それはどうかな」とヒノアラシ。「僕らは絶対に負けない。僕たち全員が力を合わせればね」

「せいぜい、たわごとを言ってるんだな……」ボーマはそういうと口をきかなくなってしまった。二人は死んでしまったのではないかと思ったがただ単に気を失ってしまっていただけだった。

 ワニノコは早めにディンにボーマを渡すためにディンに念じた。そして、ボーマはテレポートで遺跡を後にした。

「よし、これでいいだろう。早く奥に進もうぜ、ヒノアラシ」

「うん!」

 二人は奥へと進んで行った。

 第十五話終了第十六話に続く……

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