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強敵のコモルー

「なにがおかしい!」ボーマの不敵な笑いにワニノコは叫んだ。

「おれが雑魚のドラピオンたちと同じレベルだと思ったら大間違いだ。あの雑魚たちに苦戦したお前らなどおれ一人で十分だ」

「そんなことやってみなきゃわからないだろ! 行くぞ!」

 ワニノコはそう言うとカメックスにれいとうビームの指示を与えた。それに続き、フシギバナにははっぱカッター。リザードンにはかえんほうしゃをそれぞれトレーナーは指示を出した。

「コモルー! まもるだ」

 コモルーは三匹のわざから身を守った。すると、コモルーはりゅうのいぶきをまるでふぶきのように三匹に飛ばし始めた。攻撃範囲が広くなり、りゅうのいぶきは与えるダメージが減りながらも三匹に確実にダメージを与えた。

「そっちがそうするなら、こっちもふぶきを使ってやる!」

 カメックスはふぶきを放つ準備を始めた。その時、コモルーが突如カメックスに向かって走りだしてきた。カメックスはふぶきを放ったがなんなくそれは交わされてしまった。

「リザードン! メタルクロー!」

「フシギバナ! つるのムチでコモルーを押さえつけるのよ」

 接近するリザードンと遠距離から攻撃されかけているコモルーにボーマは「まもる」の指示を出し、それを防いだ。だが、まもるを使うのはとまりながらではない。カメックスを標的とし走りながらまもるを使ったのだ!

「クッ。カメックス! からにこも――」

 その状況にあせったワニノコはカメックスにからにこもるを使うように指示を出そうとした。しかし、その前にコモルーのすてみタックルがカメックスに直撃した。

「ドラゴンクロー!」

「もう一度、つるのムチよ、フシギバナ!」

 ぬかりなくコモルーはドラゴンクローでカメックスを攻撃した。そのカメックスを助けようとフシギバナは再度つるのムチを使いカメックスを助けようとしたが、どのドラゴンクローでフシギバナのつるのムチははじかれてしまった。だが、その時リザードンが動きだしていた。上空からメタルクローでコモルーを狙う。

「りゅうのいぶきだ!」

 コモルーはりゅうのいぶきを放つ。リザードンはそれをよけるが放たれ続けるりゅうのいぶきに最終的にはあたってしまった。だが、その時カメックスはまだ近くにいたコモルーにれいとうビームを放ちダメージを与えることに成功していた。

「いまよフシギバナ! ハードプラント!」

 コモルーがこうかはばつぐんのわざを受けて動きが鈍っているすきを狙いフシギバナはハードプラントで一気に攻撃を仕掛けた。カメックスのれいとうビームは以前とコモルーに直撃している。

「まもる!」

「させないよ!」

 コモルーがまもるを使う前にリザードンはそれをはかいこうせんで中止させた。そして、ハードプラントはコモルーに直撃しれいとうビームもコモルーにヒットしたままで大ダメージを負ってしまった。

 一点に攻撃が集中したため辺りには煙がたちこめた。それぞれのポケモン――コモルーを除いた三匹――は各トレーナーのもとへと戻り、コモルーがどうなったかを見届けることにした。それは煙がはれたときコモルーがすでに戦闘不能であると確信下からでもあった。

 しかし、その考えは誤っていた。

「コモルーがその程度の攻撃でやれると思ったか?」

 煙がはれたときのコモルーの状態はまったくといって傷を受けていないようだった。それに驚かなかったものはボーマを除いて他にいない。

「お前達のポケモンとではレベルが違うんだよ!」

 ボーマがそう言うとコモルーはカメックスに突撃してきた。苦手なこおりタイプのわざを使えるカメックスから始末しようという考えのようだ。だが、それお阻止すべくリザードンとフシギバナがそれをまえと同じように援護した。しかし、それは前回と同様の結果に終わったが今度はカメックスがれいとうビームを放っており積極的は攻撃態勢を見せた。

「ふぶきを放て!」ワニノコはカメックスにそう指示を出した。

 フィールド全体にふぶきが放たれる。しかし、そんなフィールド全体のわざに対してもコモルーは隙へと移動しそれをかわした。だが、そのかわした先でリザードンがかえんほうしゃを放ちコモルーに当てることを成功させた。

「焼き尽くすんだ! ブラストバーン!」

 リザードンはそこでほのお最強のわざブラストバーンを放ちコモルーの体力を削った。至近距離に近かったのでこれにはさすがのコモルーもがまんはできない状態でダメージを負っていた。だが、その状況は急に逆転し待った。コモルーがりゅうのいぶきを放ち、ブラストバーンがとまったところを狙いドラゴンクローで攻撃をしてきたのだ。

 フシギバナはつるのムチを使いコモルーの動きを取り押さえようとしていたが、取り押さえることはかなわなかった。しかし、カメックスのこうそくスピンがコモルーに近づいていた。

「すてみタックル!」

 カメックスにたいしてコモルーはすてみタックルで真っ向勝負に挑んだ。だが、その結果は圧倒的なものでワニノコはレベルの差をそれで完全に見極めてしまった。

 ――このコモルーを倒すことはできない。

 しかし、望みを捨てることはできなかった。スコーピオンは何かをやらかそうとしている――それだけは確信を持てていたのだ。

 そんな時、突如としてボーマの様子が変化した。なにやらバトルには集中せず別のことに集中しているようだった。バトルよりその別のことのほうが重要であることは間違いない。

 彼らはチャンスだと思い一気に攻撃を仕掛けた。しかし、コモルーはボーマの指示を受けずともそれらの攻撃をかわした。攻撃する気配はない。

「回避は自由にやっていようになってるんだな……」ヒノアラシはつぶやいた。

「だったら、回避不能の状態にしてダメージをあたえてやるぜ!」

 カメックスはふぶきの指示を受けた。ふぶきはコモルーの周りを取り囲むように流れていったが、コモルーはまえのふぶきと同じ形でそれを回避した。だが、コモルーもその後のリザードンに対する攻撃に関してはちゃんと計算に入れていたようで、リザードンにはりゅうのいぶきを与えた。

「よかったな、お前達」ボーマはコモルーをボールに戻しながら言った。「おれはお前達の相手などしている暇がなくなった。このバトルはお預けにさせてもらおう」

 ワニノコ達の反論を聞く前にボーマはその場から突如と消えた。

「これでよかったのよ」ボーマが消え少しの沈黙の後にチコリータは言った。「あのコモルーに私たちの力じゃ勝てなかったもの。あのままバトルを続けてたらどうなったことやら」

「クッ……。まさかこんなことになるなんて」ワニノコはその場にひざまずいた。

「仕方ないよ。僕らのレベルが低すぎたんだ。レベルの差だけならまだ勝てる見込みはあるよ」

「そうだな……。修行をすればなんとかなるかもしれない」

「ねえ二人とも」とチコリータは二人に呼びかけた。「これ」

 チコリータが指したのはボーマが最初に見ていた壁に書かれているものだった。

「『スコーピオンの次はフェニックスなり』」

「フェニックス?」ワニノコは復調した。「不死鳥か」

「フェニックスといえばスコーピオン砂漠から東にフェニックス砂漠っていうのがあったと思うよ」とヒノアラシは言った。「もしかしたらそこを指してるのかも」

「そうね。とりあえず、フェニックス砂漠とやらに行ってみましょう。ただし今度からは気をつけないと。ボーマのようなスコーピオンの強い相手とあったら今度こそひとたまりもないもの」

 ワニノコは何かに思いふけりながら、彼らと共に遺跡を後にした。

 第七話終了第八話に続く……

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