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第二回のライバル

 ハジツゲタウンへとやってきたときあたりは真っ暗だった。ルリカはまずポケモンセンターで休み、翌日コンテスト会場へ行きエントリー登録をすることにした。

 翌日、コンテスト会場に行くと人がたくさんおりとても込んでいた。ルリカは列に並びエントリー登録を済ませた。

「ありがとうございました」

 受付員にそういわれるとルリカはきびすを返した。すると、後ろにいた少女とぶつかってしまった。

「あぶないなぁ!」とその少女は言った。

「ごめんなさい。大丈夫ですか?」

「まあ、大丈夫だけど」

「本当すいません」

 ルリカはそういうとその場を離れコンテスト会場を出てアーティーと共にコンテストの練習を始めた。

 ハジツゲタウンに来るまで彼女とアーティーはかなりの量の練習をしていた。それは第一回目のコンテストで決めた決意を達成しようとするもので、このコンテストでは優勝する自身があった。それでも、彼女は入念に前日の練習を行い翌日のコンテストを控えた。

 そんな練習中に一人の少女がやってきてルリカに話しかけてきた。

「やあ、練習をしてるの?」

 その少女はエントリーのときにぶつかってしまったあの少女だった。あのときはわからなかったが、その少女はルリカより身長が少しばかり高く年上に思えた。ツインテールになるように赤いリボンが髪に結ばれている。

 ルリカはその少女をみていやな感じがした。さっきのことを怒っているのだろうか? それとも私になにか文句があるとでもいうのだろうか――と。

「ええ――明日のために」ルリカはぎこちなく答えた。

「そう。あそこにいたからわかってると思うけど私も明日の大会に出るのよ。よろしくね」

 手を差し出されたのでルリカはその手を握り、握手をした。

「さっきは本当にごめんなさい」と、ルリカは先ほどのことを再度謝った。

「ああ、気にしてないから大丈夫よ。でも、今度からは気をつけたほうがいいわよ。執念深いコーディネーターとかいるし。ところで、あなた名前はなんていうの?」

「私はルリカといいます」

「ルリカちゃんか。私はシハルって言うの。よろしくね」

 シハルはそういうとその場を去って行った。その姿をルリカは見ていたが、すぐ自分の練習に再会した。アーティーはまだやる気まんまんだった。

 翌日のコンテストもトウカシティのコンテストのとき以上に大盛況、満員で開催された。もともとハジツゲタウンはジムもないしこれといった観光名所もない。あるといえばえんとつやまから降ってくる火山灰ぐらいなものだ。そんな町であるから、ポケモンコンテストはとても大人気なのである。

 いつもの審査員紹介等が終わると、早速一次審査が始まった。

 前回と同様ルリカは緊張をしていた。鼓動がなるのがわかる。彼女の出番は後のほうで最後の人から三つ前だった。それまでの間、彼女は会場の様子のモニターをみず、緊張をなんとか解こうとしていた。しかし、緊張を解くことを一人でやろうとしてもそう簡単にできることでもない。逆に緊張が高まって行ってしまうものだ。

 そんな時、シハルが突如と話しかけてきた。

「緊張してるの?」

「ああ、シハルさん……。ええ、ちょっと――ね」

「このコンテストは何回目?」

「二回目です」

「そうだったの。それじゃ、確かに緊張しちゃうわね。一回目でなれる人もいればなれない人もいるから。私も後者だったのよ」

「そうなんですか?」

「ええ。もう今回で何回目かしら? ――たぶん、十五回目ぐらいかな。さすがにそれぐらいやるとなれちゃうわ。大丈夫よルリカちゃん。あんまり緊張しなくても。緊張してちゃ自分の力出せないし。あ、そうだ。私がお父さんとお母さんからならった緊張をほぐす方法を教えてあげるよ」

 ルリカはシハルからそれを教えてもらうと、本当に緊張がほぐれた気がした。それから出番の直前まで彼女らはコンテストについて話をした。

 その会話の中でシハルの両親がグランドフェスティバルに出場したことがあることをルリカは知った。

「それでは」と、会場のビビアンさんの声が響いた。「次の演技はルリカさんです。どうぞ!」

 その声と同時にルリカは会場へと颯爽と入り、アーティーを出した。そして、ぎんいろのかぜとしびれごな、しんぴのまもりを使った。このわざは一回目のコンテストで使ったものと同じだが、かぜおこしがぎんいろのかぜに変わっていることで美しさが増していた。さらに、その中央であさのひざしを使ったことで光が増され、さらに美しくなった。

 その演技が終わり、ルリカが控え室に戻ろうとするとシハルがこちらに来ているのがわかった。

「なかなかよかったじゃない」とシハルは真っ先に言った。

「ありがとう。シハルさんは次?」

「ええ、そうよ。私の演技もぜひみてね」

 ルリカは肯定の返事をし控え室に戻ると、シハルの演技がモニターに映し出されていた。使っているポケモンはロゼリアだ。

「ロゼリア! はなびらのまい! そしてマジカルリーフ!」

 美しい色をしたはなびらはマジカルリーフによって引き裂かれた。すると、その美しいピンクがあたりに散らばり美しく床へと散ってゆく。さにらあまいかおりを使い会場はあまい香りも漂っていた。

 そんな彼女の演技が終わる、残りの人の演技が終わると審査員の審議が始まった。

「さあて、どうなるかな」とシハルはつぶやいた。「ちょっとミスしちゃったしなぁ」

「あれでミスしてたんですか?」ルリカは驚き訊いた。

「ええ、ちょっとね。それより本当にあなたリボン一個も持ってないの? なかなかよかったと私は思うけどなぁ」

 前の雑談の中でリボンのこともはなした。シハルはリボンをすでに二つ持っているという。

「一次審査落ちでしたからね。それほどよくないんだと思いますよ。おや?」

 モニターでビビアンが審査結果の発表をする旨を告げていた。ルリカとシハルはその場からモニターがみえたので、そこからそのモニターをみていた。

「二次審査に進出したのは次の八名です!」

 ビビアンがそういうと、モニターにバッと進出者の顔写真が表示された。その中にはルリカの写真があった。

「やった!」ルリカは思わず声を出した。

「おめでとう、ルリカちゃん。私も進出したわよ」

「それはおめでとうございます。よかったぁ、私も二次審査に進出できた!」

 その次に二次審査の組み合わせが発表された。

 その組み合わせは意地悪なのか、第一試合の組み合わせはルリカとシハルだった。

「まさか、あなたとなんてね」その組み合わせを見たシハルはつぶやいた。「仲がよくなったし、あなたが初心者でもこれだけは譲れないわよ」

「わかってますよ。私だって全力でシハルさんと戦いますよ」

 二人はその組み合わせにたじろぐことなく、闘志を燃やし始めた。

 第六話終了第七話に続く……

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